大嫌いな君。
「ごっ、ごめんなさい!」


「いこ」


「うん」




橘の威圧感のある言い方に怯えたのかその場を急いで去る3人組








「⋯なんで来たのよ」



少し投げやりに聞く




「来たかったからだよ」



「⋯そーですか」





ゆっくりと私と同じように橘も私の横にしゃがみこむ




「はいよ」



橘は私に自分の着ていたジャケットをふわっと掛けた






⋯あったかい



その今の私には優しさが余計に悔しい







「ほんとに果たし状だったな」



「ひとこと余計だわ」




いや、ほんとにまじで笑えない






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