初恋、再生

いきなりの告白

【優香サイド】
昨日…天野のメアドもらった。何から話そう？やっぱり野球？かれこれ悩んで二時間。決まったのは野球。
けど私あんま野球の事知らないしなー。もっと知識を増やさなきゃ！
「へー！やるじゃん！天野と急接近！」花もそう言ってくれた。
「いーまだ！」あ、矢崎。「ちょっと来てくれない？」あ、うん。
私達は空教室へと行った。なんだろ？「今田、彼氏いる？」や、いない。「じゃ好きなやつは？」好きなやつ…いないよ。「でもこの前青蘭川らへんで話してた男好きじゃないの？」…天野。「わかんない。けど気になる」好きなのかな？わかんないけどとにかく気になるんだ。今日も会えるかな？「そっか…勝ち目ないかなー」へ？「俺ね今田が好き」矢崎が私を好き…へぇー…ってえぇ⁉「嘘じゃない。けどその…あいつ…」天野？「そ、天野！気になるんだ？勝ち目ないな」ごめんね…矢崎は仲のいい友達みたいなもんだからさ！でも私好きになってくれてありがとう。「いーんだよ！これからも友達として宜しく」うん！
それから放課後…「天野…」天野が校門前にいた。
「よ！ちょっと会いたくなって」私も。会って話したかった。
二人で並ぶ帰り道…
「今田って…彼氏とかいんの？」いないよ…けど今日矢崎ってのに告られたけど。「矢崎って…雅也？」「あ、うん。確か天野仲良かったよね」「今田はさ…雅也の事すきなの？」「違うよー。クラスメイトとして好き」矢崎はいい友達だもん。「今田の中にさ俺少しでも入ってる？」え？「や、いいんだ。気にしないで」
天野のあの言葉。どういう意味なのかな？
ほんの少し気づいてる。好きって事？
期待しすぎだよ…
けど天野の淋しそうな顔が頭から離れないのと同時に笑顔も離れない。
太陽の光で見えなかったけど淋しそうな顔してたのは分かった。