ゴーストさんに愛を
即死。

全身骨折、出血多量。


夏穂という生命は存在しなくなった。

あの、血の海のなかにいた、
かほの姿を思い出す。



「……………よかっ……た……

り………ほが…ぶじ…………で……。」


口の端はら血を垂らしながら
虚ろな目に涙をうかべ

彼女は笑った。


「おかあ…さ…ん………おと………さん…た……く…………り……ほ…………だい……す………。」



それがかほの最後の言葉だった。
< 7 / 14 >

この作品をシェア

pagetop