box of chocolates
メル友からリア友へ
戸田さんへのメールは、バーベキューの後にした社交辞令的なメールだけ。それなのに、嬉しさのあまり、突発的にメールを送ってしまった。すると、わりとすぐに返信があった。
『誰にプロポーズを?』
戸田さんからのメールを見て、慌てて自分が送信したメールを確認する。誰が誰にプロポーズをするのか、全く書かれていなかった。
『ごめんなさい。兄がとわさんにプロポーズをするんです。ふたりが結婚するんだ、とわさんの妹になれるんだ、と思ったら、嬉しくて。つい、突発的にメールしてしまいました。』
次は冷静に、読み直してから送信した。その後に、思った。ふたりの結婚が嬉しいからって、どうして戸田さんにメールをしてしまったのだろう、と。恥ずかしくなったけれど、戸田さんもふたりの結婚を喜んでくれていた。
『また、突発的にメールをしてしまうかもしれませんが、いいですか?』
それをきっかけにして、ほんの些細なことでも戸田さんにメールをするようになった。美味しいものを食べた時だったり、新作スイーツが完成した時だったり。戸田さんからすればつまらないメールだろうけれど、いつも欠かさず返事をくれるものだから、嬉しくなってまたメールをしてしまうのであった。
そんなことが二ヶ月くらい続いたある日。
『川越さんのお店のケーキが食べたいな』
戸田さんからそんなメールが届いた。
『それならば、一緒にお兄ちゃんを応援に行こうよ!』
メールのやりとりで戸田さんに好感を持った私は、またしても突発的に戸田さんを誘った。うちのケーキを食べてもらった後、一緒に大井競馬場に行こう。そう思いついたのだった。
『誰にプロポーズを?』
戸田さんからのメールを見て、慌てて自分が送信したメールを確認する。誰が誰にプロポーズをするのか、全く書かれていなかった。
『ごめんなさい。兄がとわさんにプロポーズをするんです。ふたりが結婚するんだ、とわさんの妹になれるんだ、と思ったら、嬉しくて。つい、突発的にメールしてしまいました。』
次は冷静に、読み直してから送信した。その後に、思った。ふたりの結婚が嬉しいからって、どうして戸田さんにメールをしてしまったのだろう、と。恥ずかしくなったけれど、戸田さんもふたりの結婚を喜んでくれていた。
『また、突発的にメールをしてしまうかもしれませんが、いいですか?』
それをきっかけにして、ほんの些細なことでも戸田さんにメールをするようになった。美味しいものを食べた時だったり、新作スイーツが完成した時だったり。戸田さんからすればつまらないメールだろうけれど、いつも欠かさず返事をくれるものだから、嬉しくなってまたメールをしてしまうのであった。
そんなことが二ヶ月くらい続いたある日。
『川越さんのお店のケーキが食べたいな』
戸田さんからそんなメールが届いた。
『それならば、一緒にお兄ちゃんを応援に行こうよ!』
メールのやりとりで戸田さんに好感を持った私は、またしても突発的に戸田さんを誘った。うちのケーキを食べてもらった後、一緒に大井競馬場に行こう。そう思いついたのだった。