box of chocolates
ウイナーズサークルから離れた後は、いろんな意味で気まずかった。
「遅くなるといけないから、帰りましょうか」
「あ、はい……」
なんだか会話が思いつかない。しばらく無言で歩いた。
「八潮さん……って?」
呟くような小さな声で、戸田さんが聞いてきた。
「ダンデライオンって言う店のパティシエです。父もパティシエで、繋がりがあって。私もお世話になった人です」
「そうですか」
なんとなくぎこちない。兄が変なことを言うから、戸田さんを意識してしまった。戸田さんは、自分からペラペラと話すタイプじゃないし、私が黙ると会話が途切れた。そして、お互いに無言のまま駐車場に向かった。
「遅くなるといけないから、帰りましょうか」
「あ、はい……」
なんだか会話が思いつかない。しばらく無言で歩いた。
「八潮さん……って?」
呟くような小さな声で、戸田さんが聞いてきた。
「ダンデライオンって言う店のパティシエです。父もパティシエで、繋がりがあって。私もお世話になった人です」
「そうですか」
なんとなくぎこちない。兄が変なことを言うから、戸田さんを意識してしまった。戸田さんは、自分からペラペラと話すタイプじゃないし、私が黙ると会話が途切れた。そして、お互いに無言のまま駐車場に向かった。