box of chocolates
コーヒーショップ
兄は鎖骨骨折のため、手術と十日ほどの入院。全治してレースに復帰できるまで三ヶ月ほどかかると診断された。店が休みの月曜日、私は、兄の見舞いに出かけた。
「おっ、わざわざ遠くから、ありがとう」
「ガトーショコラとクッキーを持ってきたよ」
「ありがとう!さっそく食べていい?」
兄は、私の返事も聞かずにガトーショコラに食い付いていた。
「元気そうで良かった」
「いろんな意味で痛いけれど。まぁ、休養できる良い機会だと思って、開き直ってる」
「こんにちは」
その声にドキッとした。戸田さんが、見舞いに来たのだ。
「戸田くん、遠くからわざわざありがとう」
まさかここで会えるだなんて。自然と緩む頬を隠すようにして、俯いた。
「あっ、もしかして。ここで落ち合って、この後デートをするんだ?」
「えっ!」
ふたりは、同じタイミングで声をあげ、顔を見合わせた。
「お兄ちゃん、偶然だから! 偶然!」
偶然なのか、必然なのか。嬉し恥ずかしの再会。
「まぁ、いいや。ふたりともお見舞いありがとう。オレは大丈夫だから、ふたりで休みを満喫してきてよ」
「おっ、わざわざ遠くから、ありがとう」
「ガトーショコラとクッキーを持ってきたよ」
「ありがとう!さっそく食べていい?」
兄は、私の返事も聞かずにガトーショコラに食い付いていた。
「元気そうで良かった」
「いろんな意味で痛いけれど。まぁ、休養できる良い機会だと思って、開き直ってる」
「こんにちは」
その声にドキッとした。戸田さんが、見舞いに来たのだ。
「戸田くん、遠くからわざわざありがとう」
まさかここで会えるだなんて。自然と緩む頬を隠すようにして、俯いた。
「あっ、もしかして。ここで落ち合って、この後デートをするんだ?」
「えっ!」
ふたりは、同じタイミングで声をあげ、顔を見合わせた。
「お兄ちゃん、偶然だから! 偶然!」
偶然なのか、必然なのか。嬉し恥ずかしの再会。
「まぁ、いいや。ふたりともお見舞いありがとう。オレは大丈夫だから、ふたりで休みを満喫してきてよ」