box of chocolates
「ミユキヒルメ、十月のレースで一回叩いてからエリザベス女王杯に使うみたいだね。ミユキヒルメもついにGⅠに挑戦か。戸田さんが手綱を握ってから、走るようになったね」
八潮さんが、貴大くんに話しかけているのを、隣でぼんやりと聞いていた。
「ミユキヒルメが走るようになったのは、元々ある能力であって、僕は何も……」
「もし、ミユキヒルメがエリザベス女王杯に出ることになれば、一緒に応援に行こうか?」
八潮さんが私の顔をのぞき込むように言った。よくわからずに相槌を打った。
「杏ちゃん、京都まで来るの?」
貴大くんが驚いた顔をして私に聞いた。
「えっ? 京都?」
「戸田さん、心配いらないよ。オレがちゃんと杏を連れて行くから」
八潮さんに連れて行かれるなんて! 不安でしかない。
「そうですか」
貴大くんも苦笑いするより他なかった。
八潮さんが、貴大くんに話しかけているのを、隣でぼんやりと聞いていた。
「ミユキヒルメが走るようになったのは、元々ある能力であって、僕は何も……」
「もし、ミユキヒルメがエリザベス女王杯に出ることになれば、一緒に応援に行こうか?」
八潮さんが私の顔をのぞき込むように言った。よくわからずに相槌を打った。
「杏ちゃん、京都まで来るの?」
貴大くんが驚いた顔をして私に聞いた。
「えっ? 京都?」
「戸田さん、心配いらないよ。オレがちゃんと杏を連れて行くから」
八潮さんに連れて行かれるなんて! 不安でしかない。
「そうですか」
貴大くんも苦笑いするより他なかった。