え、俺の方がイケメンじゃね??
え、放課後ですか??
───はい、とゆー訳で、放課後です
だるーい授業も、まぁテキトーに終わらせて、帰りは友人と一緒にファーストフード店へ
自動ドアが開くなり、前にいた友人は急に立ち止まった
ま、その拍子に俺の顔面はコイツの後頭部に激打
「なんだよっ、急に止まんなよっ」
お前のせいで俺の顔面いてぇじゃねぇかっ
「げぇっ、お兄ちゃんだ‼」
高い声が聞こえてコイツの背中から顔を出すと、コイツの妹がいた
何度か友人の家に遊びにいった事があるから、コイツの妹の顔は知っている
「お前こんなとこで寄り道すんなって言ったろ?!」
「五月蝿いなぁ
あたしの好きなようにさせてよっ」
「俺はお前を心配して言ってんだっ
帰りが遅くなって変な野郎に連れてかれたりしたらどうすんだっ」
おーおー始まったよ、この兄妹喧嘩…と言うより、コイツの“シスコン"が…
コイツはいつも平然としてクールそうに見えるが、それは違うっ、断じて違うっ!!
コイツは平然クールに見せかけた、ただのシスコンでムッツリ野郎だっ!!
“やれダメ、あれダメ"
んなことばっか言ってから妹から嫌われだよ、バーカバーカ
兄妹喧嘩なんか無視無視
俺はマイペースにさっさと注文するから
妹の横を通り過ぎようとした時、今まで視野に入っていなかった人物が急に入りこんできて、俺は間抜けな面で立ち止まってしまった