夜蝶


拓哉は続けて言った。



拓「俺は中学もまともに行かず
  高校にも行かず働かず…

  ヤンチャしてた頃に
  組長と出会いやした。


  最初はうぜぇとか思ってたけど
  今じゃ心から尊敬できる人です。


  その組長の…お嬢の親父の言葉
  …親切って言うのかわかんねぇけど


  夜蝶の通り名通り
  更生に導いてあげてくだせぇ。」




父さんの言葉…
夜蝶だから…



あたし…なにしてんだろ…。



五百蔵がどれだけ憎くても
殺したらそこから憎しみが生まれる。



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