愛したがりのカラダがね…、《Berry's Cafe限定》-【完】
怖い…
俊の家に着くまで、彼は一言も喋らなかった。その無言の責めが余計に恐ろしくて、私の心は恐怖に震えていたんだ。
俊の部屋に入るといきなり突き飛ばされ、倒れた私の前に仁王立ちになった俊が大声で怒鳴る。
「そんなに和弥がいいのか?」
「ち、違う…そんなんじゃない…」
「じゃあ、なんであそこに居た?」
答えに困った。俊の言う通りだから…
でも、それを認める訳にはいかない。これ以上、俊を怒らせたらどうなるか…考えるだけで恐ろしくなる。
とにかくこの場を上手く取り繕い丸く治める事。それしか頭になかった。
「私が好きなのは、俊だけ。お願い…信じて」
「信じろってか?俺に信じてもらいてぇのか?」
「…うん」
「だったら、信じさせろよ」
そう言うと俊は濡れたブレザーを脱ぎ捨てベットに勢い良く寝ころんだ。
「真央がどれだけ俺に惚れてるか確かめてやるよ」
「…確かめるって、どうやって?」
「俺を…抱いてみろ。俺は何もしねぇ。自分からは指一本動かさねぇ…真央が俺をイカせることが出来たら、信じてやる」
「そんな…」
俊の無謀な提案に戸惑い困惑していると、俊の怒号が容赦なく降り注ぐ。
「何やってる?早く服脱いでこっちに来い!!俺の服も真央が全部脱がせろ!!」
俊は本気だ…こんなの嫌だけど、彼の言う通りにしないと俊の怒りはいつまで経っても治まりそうにない。
観念した私は立ち上がり、ゆっくりブレザーとスカートを脱ぐ。そして、俊の視線を感じながら着ているモノ全て脱ぎ捨てた。