愛したがりのカラダがね…、《Berry's Cafe限定》-【完】

大胆に…そして、淫らに…私は俊を感じながら揺れる…


極上の快感が私の体を貫き、いつもより深い部分で俊を感じた。眼に見えない炎に翳され、今にも溶けて消えてしまいそう。


恍惚の表情で眼を閉じている俊を見降ろしながら、途絶える事なく襲ってくる絶頂に甘い喘ぎ声を上げ、トロける様な悦楽に溺れていく…


雨に濡れ湿った髪が波打つ様に宙を舞い乱れても気にする事なく私は夢中で揺れた。


体は確実に満たされていく。でも…凄く切なかった。満たされれば満たされるほど、私の心は泣いていた。


俊の事が好きなはずなのに…


私の体は、こんなに俊を求めているのに…


どうしてこんなに寂しいの?


「真央…」


俊の手が私の腰を砕けそうになるくらい強く掴んだ。


「あ……っ」

「好きだ…真央、好きなんだよ…」


俊が上半身を起こし、私を強く強く抱き締めた。


「俺だけの…真央で居てくれ…頼む」


でもその時、私はとても残酷な事を考えていたんだ…


____これが、和弥だったら…


イケナイ事だと分かっていても、そう思わずににはいられなかった。このたくましい腕も、柔らかい唇も、俊のこの体が和弥だったら…


私は眼を瞑ったまま上から俊を抱き締めキスを繰り返す。


俊を、和弥だと思いながら…


もし、もう一度、和弥に抱かれる事が許されるなら、あの時出来なかった事…こんな風に和弥の体を強く抱き締めたい。


「ま…お」


「好き…好きなの…」


和弥が…好き…


薄れていく意識の中、心の中で何度も和弥の名を呼ぶ。


和弥…


どこに居るの…和弥…


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