愛したがりのカラダがね…、《Berry's Cafe限定》-【完】
_____んっ……
「…真央、真央」
「うぅん…」
「気が付いたか?真央…」
「俊…わた…し」
「急に倒れちまったから、心配したぞ…」
私の背中をさする俊が辛そうな顔をして呟く。
「ごめんね…」
「俺も悪かった…あんなくだらない事させて…」
優しく私の体を抱き締める俊。さっきまで恐ろしい顔をして私を支配しようとした人と同一人物とは思えない。
俊の胸に抱かれながら、私はやっと気付いたんだ。
私が本当に好きなのは俊じゃないって事を…私が俊に求めていたのは、この体。極上の快楽を与えてくれる彼の体だったという事を…
彼との情事に溺れ、欲求を満たしたかっただけ。だから、どんなに不信感で一杯になっても俊と離れられなかったんだ…
なんて醜い女なんだろう…イヤらしい最低な女だ。私が沙紀に俊を取られたくないと嫉妬したのも、この快楽を失いたくなかったからなんだ…
和弥が居なくなった寂しさを、俊とのセックスで埋めようとしていた。
こんなの…愛なんかじゃない。
「真央、大丈夫か?」
心配そうに私の顔を覗き込む俊をまともに見れない。
ごめんね。俊…私、俊が思ってる様な可愛い女じゃないよ。俊に愛される資格なんてないんだよ…
出来るものなら、淫乱で汚らわしいこの体を脱ぎ捨てたい。そして、清純で真っ白だった頃の私に戻りたい。
和弥に愛されてた頃の私に…