愛したがりのカラダがね…、《Berry's Cafe限定》-【完】
―――それから数日
私は俊との関係に悩み疲れ果てていた。
こんな気持ちで彼の腕に抱かれる事の罪の大きさに震えていたんだ。それでもどうする事も出来ず、求められれば流される様に俊に体を預けていた。
そして学校では、そろそろ進路を決める為の三者面談が始まり、周りはピリピリした雰囲気。
私の両親は進学を希望していたが、最近の私の成績は芳しくなくこのままでは推薦を貰えるかどうか分からないと担任に告げられた。
両親にもっと将来の事を真剣に考えろと怒鳴られる日々。
分かってる。私だって、このままじゃいけないって事くらい百も承知だ。その為には、今の私の最大の悩み。俊の事をハッキリさせなきゃいけないって事も分かってる。
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「真央、俺、今日の放課後、担任に呼ばれてるから先に家へ行っててくれ…」
「うん。分かった」
俊のお母さんは三者面談に来なかったらしくて、先生と二人で進路の話しをするそうだ。私は一人、俊の家に向かう。
スナックの扉を開けると、アイさんが開店の準備に忙しそうだった。
「真央ちゃん、いらっしゃい!!あら?俊は?」
「お邪魔します。あの…俊は先生と話しがあるって…」
「そう…」
軽く頭を下げ店の奥に向かい歩き出した私にアイさんが声を掛けてきた。
「ねえ、真央ちゃん、ちょっと話さない?」