愛したがりのカラダがね…、《Berry's Cafe限定》-【完】

何?どういう事?


後ろにまわった大塚さんの太い腕が私の両手を押さえつけてる…


「…大…塚さん?」


この状況を理解出来ずキョトンとしてる私の耳元で、大塚さんの低い声が響いた。


「翔太がもう一回、北沢さんとシたいって言ってるだろ?もったいぶらずに相手してやってくれよ」

「…大塚さん、なんなの?悪い冗談はよして…」

「ふふふ…」

背中越しに聞こえてくる大塚さんの気味の悪い笑い声にゾクッと寒気がする。


「冗談なんかじゃない。大真面目さ。北沢さん、俺の親友の翔太をあんまりイジメないでくれよな」


親友?うそ…大塚さんと後藤が親友?


「…やっと分かった?…でも、銀行に入行して驚いたよ。翔太の言ってた生意気な女が同期に居たとはね…いい人を演じるのも結構、疲れたよ」

「…じゃあ、ここに私を連れてきたのも…」

「そう。本当は、俺に惚れた君をホテルに連れ込んで翔太を呼ぶ予定だったんだけど、北沢さんは俺には興味を示さなかった。で、仕方なく予定変更でここになったってワケ」


そんな…これがあの優しい大塚さんなの?


ショックで声も出ない私を大塚さんは凄い勢いで後ろに引きずり出し、そのまま畳に倒され両手を頭の上で押さえつけられた。


無防備な私の体を後藤が立ったまま見おろし、満足げに口角を上げる。


「ふふふ…いい眺めだ。ムラムラするよ…真央ちゃん」

「…い…や…」


やっと自分が置かれている状況を理解した私は、逃げ出そうと必死でもがいた。けど、それは無駄な抵抗で、大塚さんの力に敵うはずもなく身動き一つ出来ない。


すると、急に強烈な睡魔が私を襲い意識が朦朧としてきたんだ。


眠い…

堪らなく、眠い…

体に力が入らない…

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