愛したがりのカラダがね…、《Berry's Cafe限定》-【完】
「背中の傷には、この方がいいだろ?」
それは私を気遣う優しい声だったけど、背後から伸びてきた手はとてもイジワルで、ゆっくり、じっくり胸を揉みしだく。
「…っ、あぁ……ん」
私達が着ていた服は絨毯の上で重なり、そして私達もお互いの鼓動を重ね合う。触れ合う肌が心地良くて、もっと密にあなたを感じたいと思ってしまう。
でもまだ羞恥心は捨てきれず、変に力が入ってぎこちない私。
私が恥じらう姿を楽しむ様に新川さんの指が肌を滑り下りていく…
「んんっ…そこは…」
「そこは…何?」
分かっているのに、ワザとそんな事聞いてくる。
「欲しくなったら、そう言ってごらん」
とても穏やかに大胆な事を言う新川さん。いくらなんでも初めて抱かれてそんな恥ずかしい事言えない…
そう思っていたのに…
数分後、私は彼の腕を引き寄せ襲ってくる快感の嵐に耐え切れず叫んでいた。
「…欲しい。新川さんが…欲しい!!」
「そんなに俺が欲しいの?」
「う…ん」
眼を伏せ小さく頷くといきなり腰を引かれ、次の瞬間、熱い刺激が体を貫く。すると、焦らす様にゆっくり動きながら私の顔を覗き込んでくる。
虚ろな眼で新川さんを見つめると、彼が少し苦しそうに眼を細めた。
切なそうな瞳が堪らなく色っぽくて…密着する筋肉質の硬い胸が愛おしくて…
新川さん…あなたが好き。あなたと一緒に居たい。だからもっと深く結ばれたい。
目覚めた私の体は自ら彼を求め動き出し、彼も私を愛しむ様に離れなかった。
登り詰めるのも惜しいほど…ずっと、一つでいたい。あなたを、もっと感じていたい…
時間を忘れ、全てをさらけ出し、全てを受け入れ、解き放たれた欲望の波に呑まれていく。