愛したがりのカラダがね…、《Berry's Cafe限定》-【完】
でも、もう…限界…我慢出来ない…
薄れていく意識の中、一つの願いを口にする…
「一緒に…」
「あぁ、一緒に…」
短い会話の後、ソファーのきしむ音が途絶え、私達は無言のまま見つめ合い微笑みを交わす。
余韻に浸りながら新川さんの腕の中で幸せを噛み締めていると、彼が「君は本当にハタチなの?」と疑いの眼差しで私の唇をソッとなぞった。
「どうして?」
「33歳の俺を虜にした…」
そんな事を真顔で言われると照れてしまう。急に恥ずかしくなり彼の胸に額を押し付けた。
「イヤだ…」
「これからも、ずっと、ここに居てくれないかな?」
「えっ?ずっと?」
驚いて顔を上げた私に、チュッと啄ばむ様なキスをして新川さんが照れ笑いを浮かべる。
「君には、ここに居てもらいたい。いや…居てくれないと困る。仕事以外の時間は、全て君の為に使いたい…」
新川さんの口からそんな言葉を聞けるなんて…本当は、とても情熱的な人なんだ。嬉しいよ。新川さん。
名残惜しいと何度もキスをする新川さんだったが、さすがにいつまでもこうしてるワケにはいかない。
仕事に戻ると言う彼が身支度をしている様子をソファーに横になったまま見上げていると、昨夜使ったタオルケットを私の体に巻きつけ、もう一度、キスをしてくれた。
「疲れたろ?少し眠りなさい。今夜は、眠れないから…」
んっ?眠れない?