愛したがりのカラダがね…、《Berry's Cafe限定》-【完】
ここ名古屋が龍司の地元という事で、暫くはここに落ち着くようにと社長からこのマンションをプレゼントされたみたい。改めて住む世界が違うと実感させられる。
凄すぎだよ…
本当に私なんかが龍司の彼女でいいのかな?龍司は気にする事ないなんて言ってくれるけど、時々、不安になる。
―――そして、2月。私の誕生日
クリスマスは東京の本社に出張していて一緒に過ごす事が出来なかったから、今回の私の誕生日はなんとしても一緒に祝いたいと、何日も前からスケジュールを調整して昼から休みを取ってくれた。
初めて行くクラッシックのコンサート。今まで全く興味が無いジャンルだったけど、実際に生で演奏を聴くと鳥肌が立つほど感動した。
夕食は彼の会社がオーナーを務めるフレンチレストランで済ませホテルのスイートルームへ…
普段から2人で居るんだから、わざわざホテルを取ってくれなくても良かったのに…でも、そこが龍司らしくて、大切に想ってくれてるんだと嬉しくなる。
「今日は有難う…とっても楽しかった」
べットに座りシャンパンを飲んでる龍司の後ろからソッと腰に手をまわす。
「真央、こっちにおいで…話しがある」
彼の前にチョコンと座り首を傾げる私の唇に龍司の唇が重なる。暫くの間、その甘いキスを楽み体を離すと、彼が私の手に何かを握らせた。
「龍司…これって…」
「開けてごらん」