愛したがりのカラダがね…、《Berry's Cafe限定》-【完】

その白い小さな箱を見た瞬間、中に何が入っているか…おおよその見当は付いた。


きっと、あのリングだ。以前、彼と一緒に居る時にファッション雑誌を見てたら3連のルビーの指輪が載ってて、凄く可愛くて私が騒いでたの知ってるし、龍司のことだ。きっと覚えててプレゼントしてくれたんだ。


ワクワクしながら小箱を開けたまでは良かった。


でも眼の前に現れたソレは、私の予想を大きく裏切り、ありえないほどの輝きを放っていたんだ。


複雑にカットされた見た事もない大きなダイヤが眩く光り眼がくらみそう…


「龍司…」

「真央、21歳、おめでとう」


チュッと音をたて、弾む様なキスが唇の上で弾ける。


「それと…もう1つ」

「何?まだあるの?」

「…俺も、もう33歳だ…。そろそろ子供が欲しくなってきた…」


えっ…


「真央と出逢うまで、そんな事考えた事もなかったけど、最近、思うんだよ。真央に似た可愛い子が欲しいってね」


私に似た…子供…?


「必ず幸せにする。結婚しよう」

「けっ…こ…ん?」


本当に、本当なの?


瞬きするのも忘れ龍司の顔をジッと見つめる。


これって、間違いなくプロポーズだよね?じゃあ、この指輪は婚約指輪?


「真央、返事は?」

「あの…私…」

「君は何も心配しなくていい。俺の側に居てくれるだけでいいんだ…」


どうしよう…急にそんな事言われても…

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