愛したがりのカラダがね…、《Berry's Cafe限定》-【完】

―――次の日の朝


龍司がマンションを出て戻って来ないのを確認し、和弥の携帯に電話した。そして、昨夜の結婚式場の事を話すと…


『聞いたよ…さっき、部長から電話があった。今度の日曜に真央と結婚式場へ行って式の予約を取ってこいってさ…』

「それだけ?会社辞めろなんて言われなかった?」


泣きそうな声で和弥に尋ねる。


『あぁ…でもそれも日曜次第だろうな…部長は、俺と真央を試してるんだよ。2人で式場へ行って式の日取りを決めてくることが出来れば信じてやる…そう言いたいんだろうな…』

「そんな…」


背筋に冷たいものが走った。それが狙いなの?そうなの?龍司…


「行くしか…ないのかな…」

『真央、お前…本気で部長と結婚するつもりか?』

「…違うよ!!今は龍司の言う通りにした方がいいと思う…少し時間を置いて、ほとぼりが冷めた頃、私の気持ちを彼に話す。和弥とは関係なく龍司と結婚出来ないって言うよ」

『悪いな…俺のせいで…でも、ホントにそれでいいのか?』

「…うん。でも、和弥のせいなんかじゃないからね」


和弥の為なら、私はどんな事でも出来る。でも、龍司も傷付けたくないの…欲を言えば、和弥と龍司の関係も壊したくない。


でもそれは、私の我がままなのかな…


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