愛したがりのカラダがね…、《Berry's Cafe限定》-【完】
私の話しを聞いた麗子は驚きのあまり声も出ない様だった。そして、やり切れない表情を見せ下唇を強く噛み締めている。
「そんな…せっかく会えたのに…そんな事って…」
「でもね…私、諦めてないから…和弥と一緒に居れるなら、どんな事があっても耐えられる」
「分かった。なんでも言って!私は真央と和弥の味方だから」
麗子の言葉が嬉しかった。初めて私達を認めてくれる人が出来た事に涙が出そうになる。
「じゃあ、やっぱりここでキスしてよ!誓いのキス!2人が、ずっと一緒に居れる様に…」
麗子…
「俺、神様なんて信じてないぞ!」
和弥が照れくさそうに横を向くけど、麗子はお構いなしって感じで無理矢理和弥を私の前に立たせた。
「真央の事が好きなんでしょ?だったら、ほら!!」
麗子の言葉に押され渋々ながら和弥が私の方を向き、私達は十字架の前で向き合った。
これが本当の結婚式だったらどんなにいいだろう…どうか神様…私のたった一つの願いを叶えて下さい。
「ずっと、和弥の側に居れますように…」
「真央…」
「和弥、私の側に居てね…もう、離れないでね」
「あぁ…想いが通じるなら、何十回でも、何百回でも誓ってやるよ。俺は一生、真央の側に居る」
私の肩に手が添えられ、ゆっくり和弥の顔が近づいてくる…
私も何度でも誓うよ。和弥と一緒に居る。いつまでも…いつまでも…この命が尽きるまで…
和弥の熱い唇がソッと触れた…
溢れ出す想いをお互いに伝える様に、長い長い誓いのキスが続く。
和弥…愛してる…
静まり返ったチャペルで、時を忘れ、私達は何度も愛を誓い唇を重ねた…