愛したがりのカラダがね…、《Berry's Cafe限定》-【完】

「和弥の居場所…知らないって言ってたのに、ホントは知ってたんじゃない!」


俊は眼を丸くして固まってる。


「なんで…その事…まさか、真央…和弥に会ったのか?」

「…うん。会ったよ…俊が和弥に送った写メも見た」

「マジかよ…アイツ、こっちに戻って来てたのか…」

「うん…」


すると俊はニタ~ッと笑い「で、お前ら…付き合ったのか?」とイヤらしい眼をして聞いてくる。


「まぁ…ね」

「じゃあ、シたんだ!!」


もう、どうしてもそっちの話題に持って行きたいんだ…全く…エッチなんだから…


「和弥は真央を抱いてなんて言ってた?ちゃんと俺に報告しろよ!!」

「えっ…なんで俊にそんな事報告しなきゃいけないの?」

「俺には聞く権利がある!いいから、言えよ!!」


俊の真剣な表情にドキッとした。なんかちゃんと言わなきゃいけない雰囲気にされ、仕方なく正直に答える。


「…『いい女になったな』って…」


なんだか凄く恥ずかしい。


「そうか…」


俊は安心した様にゆっくり息を吐く。


「俺のお陰だぞ。俺が真央を女にしたんだからな…」


俊…


「それで、愛しい彼氏は元気にしてるのか?」


愛しい彼氏か…


「和弥とは、もう別れた…またフラれちゃったよ…」

「はぁ?なんだそれ」

「私達は別々の所で"幸せ"になろうって納得して別れたの…」


そう言った瞬間、俊の眼つきが変わった。そして、烈火のごとく怒りだしたんだ。


「バカな事言ってんじゃねぇよ!真央が和弥を想う気持ちはそんなモンだったのかよ?じゃあ、俺はなんの為に真央と別れたんだ?トロくせぇ事してんじゃねぇよ!!」

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