愛したがりのカラダがね…、《Berry's Cafe限定》-【完】
本当に、いつ以来だろう…龍司に抱かれて、こんなに感じたのは…
「龍司…もっと…」
私だけじゃイヤ…龍司にも、もっと私を感じて欲しい…
だから、彼の体にまわした腕を力一杯交差させ、揺れる胸を彼の胸に押し付けた。大胆に乱れる私を彼は執拗に攻め立て、愛欲に溺れた体は更に強い快楽を求め上気する。
「…龍司、ここに…」
胸を揉みしだく彼の手を取り、谷間のホクロを指でなぞらせる。
「ここに…付けて…キスマーク」
それは、和弥を忘れる為…和弥が可愛いと言ってくれたホクロを龍司の愛の印で消して欲しい…
和弥と最後にキスした時、彼を忘れない様にとその唇の感触を心に刻み付けたけど、辛い…思い出すのが辛いの…
これ以上、和弥を想い続けるのが苦しくて、心が壊れそうなの…
「いいよ…」
まるで焼印を押し付けられてるみたいに胸の谷間が熱く燃える。出来る事ならこのホクロだけじゃなく、全ての記憶を消してしまいたい。
この体に沁み込んだ和弥の記憶を…何もかも…そうすれば、どんなに楽だろう…
「今日の真央は凄いな…ほら…」
間接照明に照らし出された龍司の指がキラキラ光ってる。
「龍司が激しいから…」
満足気に微笑む龍司を見て、これでいいんだと納得して眼を閉じた。そして絶頂を向かえた私は、あの言葉で彼を誘う。
「…一緒に…」
「あぁ、一緒に…」
我慢出来ず龍司の背に爪を立てた私の耳に龍司の声がこだまする。
「俺達は、一生、一緒だ…」