愛したがりのカラダがね…、《Berry's Cafe限定》-【完】
その映像は私にとって、余りにも衝撃的過ぎて、ある意味ショック…
そりゃー経験者の沙紀に少しは話しを聞いて知ってたけど、ここまでとは…
あんな事…されるの?
こんな事…しなきゃいけないの?
私には無理だ…絶対、無理!!ホントに皆、こんな凄い事してるの?
DVDを観終わった後も、まだドキドキして放心状態の私に、森本君が茶化す様に聞いてくる。
「真央、どうだった?」
「ど、どうだったって…何が?」
「だから、感想だよ。なんか感じなかったか?」
「…感じる?」
あんなモノ見せられて、何を感じるって言うのよ…?
「気持ち悪いだけ…観なきゃ良かった」
「あらら…」
私の答えが期待するものじゃなかったのだろう…森本君はつまらなそうな顔をして立ち上がった。
「じゃあ俺、帰るわ」
「えっ?帰るの?」
「あぁ、真央は食いつき悪いし、面白くねぇ…。それに、こんなの観たら大人しく帰れねぇだろ?
セフレのとこでも行ってくるわ…それとも真央が相手してくれるのか?そうなら、ここに居るけど?」
「な、バカ!!」
もう!!森本君たらデリカシー全く無し!!
これにはさすがに和弥もムッとしたのか「さっさと帰れ!!」と森本君にクッションを投げつけ恐い顔してる。
「冗談だよ」
意味深な笑みを浮かべ部屋を出て行く森本君。ドアが閉まるとシーンと静まり返り、なんだか気まずい雰囲気。何を話していいのか分からず、意味も無く近くあった雑誌をペラペラ捲ってみたり…
すると和弥が無言で私の横に座ってきた。