愛したがりのカラダがね…、《Berry's Cafe限定》-【完】
「そういう事か…って、どういう事?」
「お前ら付き合って半年くらい経つのに、まだってな…真央は和弥とシたくねぇのかよ?」
「そんな事…ない。でも私、初めてだから恐くて…和弥の事、拒んじゃったから、それ以来何もしてこなくなった。もしかしたら、もう私のことイヤになっちゃったのかも…」
眉を下げる私の顔を覗き込み森本君は「フフフ…」と笑う。
「バッカじゃねぇの?イヤなら、とっくに別れてるだろ?」
「そうかもしれないけど…」
「普通、そうだろ?」
「そうかな…?でも森本君だったら、私みたいな面倒臭い子イヤでしょ?」
特に深い意味があって言ったワケじゃなかった。ただ、なんとなく…セフレが沢山居る森本君ならそう思うだろうと思い言っただけなのに、彼は私の言葉に予想以上に反応した。
ムクッと起き上がり、私の前に座ると凄い至近距離で睨んでくる。
「な、何?」
「もしもだ…」
「へっ?」
「もしも、俺が和弥より先に真央と出会ってたら、真央は俺の事好きになってたか?」
「はぁ?」
話しの展開が読めない…
「俺、中学2年の時、今住んでるとこに引っ越したんだ。真央の通ってた中学と同じ学区だよ。
その前は、ここの和弥の家の近くに住んでて、ツレと離れたくなかったから転校しねぇでこっちの中学まで通ってた。
でも…転校してたら真央と会えてたんだよな…」
「そ、そうだね…」
「もし、中学の時、俺と会ってたら…俺の事…好きになってたか?」