愛したがりのカラダがね…、《Berry's Cafe限定》-【完】
「えっ…えっ…えっと…」
困るよ。森本君…もちろん、答えはNOだけど、そんな事言えないし…なんて答えればいいの?
モジモジとハッキリしない私を見つめてた森本君が、突然ニタァ~っと笑った。
「バーカ!!冗談だよ。ツレの彼女に手出すほど女に不自由してねぇよ!!」
「ハ、ハハハ…だよね。もう、森本君ったら悪い冗談はよしてよ」
私は上ずった声でそう言うと、苦笑いを浮かべ森本君から視線を逸らす。
あぁー…ビックリした…
でも、次の瞬間、私の体は床に押さえ付けられ体の自由を奪われていた…
「な、ちよっと、森本君…」
「和弥にその気がないなら、俺が代わりに抱いてやるよ」
「何言ってんの?今、女に不自由してないって言ったばかりじゃない!!」
「男の言葉なんて信用するな!!いいか?男は女を抱くことしか考えてねぇんだよ」
サーッと血の気が引いていく…
「やめ…て…うっ…」
彼の唇が私の言葉を遮り、舌が無理矢理私の唇を割り侵入してくる。いきなり強引なディープキス。
イヤイヤと首を振り、手足を必死に動かし抵抗したが、大柄の森本君には全く通用しない。
和弥より慣れた感じでキスを繰り返す森本君の手が背中にまわされ強く抱き締められると、私の動きは完全に封じ込まれ彼の成すがまま…そのキスを受け入れるしかなかった。
すると、もう片方の手がスカートを捲り上げる。
その時、和弥に触れられた時に感じたのと同じ恐怖が蘇ってきた。うぅん…あの時よりもっと怖い。
彼の指は何かを確かめる様に内腿を撫で、唇は胸へと下りていく…
イヤだ。このまま森本君とだなんて…絶対、イヤだ!!
少し自由になった右手で森本君の背中を力一杯叩き、溢れ出た涙を散らし狂った様に叫ぶ。
「いやぁーーっ!!やめてぇーー!!」
森本君の動きがピタリと止まった。
「…和弥の時も、今みたいに拒んだのか?」