愛したがりのカラダがね…、《Berry's Cafe限定》-【完】
「えっ…?」
「どうなんだ?答えろよ」
私の上で馬乗りになってる森本君が急に冷静になり、真顔で聞いてくる。
混乱しながらも小さく頷く私
すると彼はゴロンと体を反転させ床に仰向けなって寝転ぶと、大きなため息を付き言った。
「キツいよなぁ~…こんなにイヤがられたら、和弥がヘコむのも無理ねぇか…」
「まさか…森本君…」
「悪かったな…イヤな事して」
「うそ…私の事…試したの?そんな事確かめる為に…こんな酷い事したの?」
「………」
何も答えない森本君の胸に何度も弱々しい拳を振り下ろす。
「あんまりだよ。森本君にしてみれば、大したことないかもしれない…でも、私にとったら…」
悔しくて、悔しくて…また涙が零れ落ち森本君の制服のブレザーを濡らした。
「真央…」
森本君が何か言い掛けた時だった。私の携帯がこの場の雰囲気に似つかわない明るいメロディーを鳴らし震えだす。
和弥からだ…
森本君を睨みつけ、気を静めながら通話ボタンを押すと…
『真央、ゴメン。急に用事ができて…今日は会えない。
悪いけど、今日は帰ってくれ…』
いつもの和弥の声は全く違ってて、とても焦っている様だった。
「何かあったの?」
『いや…とにかく、すまない』
そう言うと、携帯は一方的に切れた。
和弥…
私は携帯を握り締め罪悪感で一杯になる。
ごめん…和弥。私、和弥のこと裏切っちゃったよ。和弥以外の男の人とキスしちゃった…これって、浮気になるのかな?