愛したがりのカラダがね…、《Berry's Cafe限定》-【完】
◇親友の腕の中
その日の夜、沙紀がお見舞いに来てくれた。
私は和弥の事を沙紀に話し「やっぱり嫌われたのかな…」とため息を漏らす。
沙紀は何も言わず俯いて私の話しを聞いていたけど、暫くすると少し笑顔を見せ「大丈夫だって…心配ないよ…」そう言ってくれた。
でも、その声は力無く弱々しい。
沙紀…元気ないな…彼と上手くいってないのかな…
「ごめん…私、自分の事ばかり話してるよね」
「うぅん。いいんだよ…それより真央の携帯、ずっと繋がらなかったけど…電源切ってたの?」
「えっ?」
まさか…
慌てて携帯を手に取ると…ホントだ。電源切れてる。
あぁ、そうだ!病院行った時切って、そのままだったんだ…これじゃあ、いくら待っても和弥からの電話は鳴らない。バカだな…私。
着信を確認すると、メールが6件入っていた。
2件は沙紀。1件は森本君。そして…残りの3件は和弥からのモノだった。
「あぁぁ…和弥…」
泣きそうになりながらメールを開けると…
和弥
8月28日 23:15
『真央、どうしても話したい事がある。連絡待ってる』
和弥
8月29日 20:08
『真央、海水浴来なかったな。俺のせいか?頼む連絡してくれ』
和弥
8月30日 16:22
『ごめんな。俺、もう行くから…元気でな』
なんなの?これ…もう行くって、どこに行くの?元気でなって、どういう事?