愛したがりのカラダがね…、《Berry's Cafe限定》-【完】

貪る様なキスを繰り返しながら私は森本君を「しゅん…」と呼んでいた。


「俊で、いいよね…?」


上目遣いで彼を見上げると、森本君がコクリと頷く。


その後、私達は広いベットの上で何度も一つになり愛し合ったんだ。そして私は、生まれて初めて俊の腕の中で果てた…


自分の意識がどこにあるのか分からないフワフワした感覚と、チリチリと疼く肌。今まで感じた事のない最高の快感に体の震えが止まらない。


言葉ではとても表現出来ない心地いい脱力感。"無"の世界に居る様だった。


「はぁー…っ。しゅ…ん」

「どうだ?イった感じは?」

「凄く…いい…」

「だろ?」


敏感になっている私の肌に舌を這わせる俊のイジワルな刺激に耐えながら、私は彼の頭を強く抱き、確認するみたいに聞いていた。


「俊は、ずっと私の側に居てくれる?どこにも行かない?」

「当たり前だ…俺がどこ行くって言うんだよ?」


私を包み込んでくれる俊の温かい胸…トクントクンと耳に響く俊の鼓動に幸せを感じる。


その時、脱ぎ捨てた私の制服のポケットから着信のメロディーが鳴り出した。


「出ないのか?」

「いいの…きっと、沙紀だよ…」


今はこのままがいい。俊の腕の中がいいの…


「悪い女だ…」

「悪い女にしたのは、誰?」


私はねだる様に俊の首に腕をまわすと、自分から彼にキスをした。


ごめんね。沙紀…


私、悪い女になっちゃった…


大人の悦びを知ってしまったの…


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