愛したがりのカラダがね…、《Berry's Cafe限定》-【完】
◆疑惑
修学旅行の行き先は沖縄。
初めての飛行機にドキドキして、小窓から見える雲の絨毯に感動する。空港に降りたつと、そこは南国の雰囲気たっぷりで日本じゃないみたいだ。
1日目と2日目は市内観光。首里城や水族館、国際通りでショッピング宿泊先は『青年の家』みたいなパッとしない宿。食事もイマイチだった。
でも皆で泊まるとそんな事どうでも良くなるほど楽しくて、夜中まで恋話に花が咲き、まだ経験の無い娘から俊とのエッチを根掘り葉掘り聞かれ照れてしまった。
でもテンションが上がっているせいか、普段なら絶対に言わない様な際どい事までベラベラ喋ったりして…
「えぇーウッソー!そんな事するの?」
「ヤダー!!私は無理~」
「私も初めはそう思ったけど、慣れればそれが良くなるんだよ」
「うわぁ~…真央ったら、大人~」
布団の上で転げ回って驚いてる友達が凄く幼く感じられ、数ヶ月前の自分を見ている様だった。
「ねぇ、森本君って怖そうだけど…2人っきりの時もあんな感じ?」
「うぅん。すっごく優しいよ!」
「へぇー、でも彼って、他校の女子に結構人気あるから心配じゃない?」
「大丈夫。俊は私じゃなきゃダメなの!」
自信満々の私の答えに「キャー!!!」と歓声が上がり、私は少し得意げに笑って見せる。するとその時、部屋をノックする音がして驚いた全員が息を呑みドアを見つめた。
「えっ?今頃…誰?先生?」