愛したがりのカラダがね…、《Berry's Cafe限定》-【完】
私ともう一人の友達とで、ソッとドアを開けると…
「えぇっ?ど、どうしたの?」
そこに立っていたのは、俊だった。噂をすればなんとやら…だ。驚く私と友達を中に押し戻しながら俊が強引に部屋に入ってくる。
「早く入れろよ!見つかっちまうだろ…」
「ちょっ…いいの?女子の部屋なんかに来て…」
「せっかく会いに来てやったのに、もっと喜べよ!」
そう言うと私の頭をクシャクシャと撫で、おでこに軽くキスをする。
同室の娘達が引きつった顔でオドオドしているのを見た俊が「やけに静かな部屋だな…」と不思議そうに呟いてる。私は笑いを堪えながら彼に耳打ちした。
「皆、俊の事、怖がってるんだよ」
すると俊はニコニコしながら皆の座ってる布団の真ん中に座り、手に持っていた紙袋を逆さまにして中身をバラ撒いた。
「ほら!!差し入れ~」
布団の上に散らばったお菓子は珍しい沖縄限定のモノばかり。それを見た皆が恐る恐る近づいて来てお菓子を手に取ると笑顔が戻り、なんとなく打ち解けた感じだ。
そこからは俊のエッチ話しが大ウケで、再び盛り上がって大笑い。
「森本君と真央って、ホント凄いなぁー…私なんて、そんな事恥ずかしくて出来ないよ」
友達がため息混じりにそう言うと、俊が真顔で「あぁ、真央は最高だぞ!なんなら、今からここで見せてやろうか?」なんて言ってる。
「もう!何言ってんのよ」
さすがに呆れて俊を一喝したが、一人の友達が面白がって「あ~っ!!じゃあ、キスしてるとこ見せてよ!」と言い出したからビックリ!
「もう!!あんまり俊に空気入れないでよ!」
けど、私の言った言葉など誰も聞いてない。
「キス! キス! キス!…」と手拍子が始まってしまった。
調子に乗った俊が私の肩に手をまわしてくる。
「ダメだって…俊」
「なんで?皆見たいって言ってるだろ?」