愛したがりのカラダがね…、《Berry's Cafe限定》-【完】
「…木村の彼氏が、俺の中学の時の先輩なんだよ…だから、色々相談に乗ってた…」
本当だろうか…?
その言葉を信用出来ず、真っすぐ俊を見つめると、私の疑いの眼差しを避ける様に俊が私を抱き寄せ唇を重ねてくる。
「俺が木村と、こんな事してると思ってたのか?もしそうなら、真央はどうする?」
「イヤだ!!そんなの絶対イヤ!!」
「他の女にしちゃダメか?」
「ダメ!!私だけ…他の娘にしないで!!…特に、沙紀はイヤ…」
嫉妬の炎が私の胸を焦がす。
俊を沙紀に取られたくない…その一念で、私は俊の唇に自ら唇を押し当て何度もキスをした。それと同時に涙が溢れ出し、止めどなく流れ落ちる。
「真央…もう、分かった…分かったから…」
「俊の…バカ!!バカ、バカ…」
彼の胸を力無く叩き、嗚咽を繰り返す私を俊は強く抱き締めなだめる様に優しく頭を撫でてくれた。
「木村とは、ホントになんでもないよ。俺は真央が居ればそれでいい…信じてくれ」
「約束だよ。俊は私だけの俊だから…」
「あぁ、約束だ…」
物音一つしない静かな厨房で、私は泣きながら心の中で叫んでいたんだ。
お願い…私以外の女性は、見ないで…俊は私だけのモノだよ。
だから…
「ねぇ、…ここで、抱いて…」