その手を天高く伸ばせば
「次はいつ会える?」
5時間のデートの帰り道、ケンチが小さな声で言った。
「ん〜〜、多分日曜かな・・・」
「そっか一週間会えないんだ・・・」
<ウゥ!そんな言い方しないで・・・辛くなるじゃない・・>
「・・・うん」
「早上がりの日とかは?」
「今週は定時だよ」
「そっか・・・仕方ないないか」
「仕方ない」
「じゃ、日曜は俺予約ね!」
冗談ぽくケンチがさけんだ。
「う、うん分かった」
「日曜なら、ゆっくり会えるし・・・」
「うん」
「ユウは何がしたい?行きたいトコある?」
「ん〜〜、あんまり人が居ないトコ・・・のんびり出来るトコ」
「じゃ、ラブホ行く???」
エロい目で冗談ぽくユウを見つめながら笑った。
「もう!ばかっエッチ!!!」
バシバシ思いっきりケンチの背中を叩く。
「だってさぁ、のんびり出来るし二人きりで居られるじゃん!」
「まあそうですけどぉ〜」
「じゃ決定♪」
「ええ〜〜〜?!」
「まあ予定だから、日曜行きたいトコ考えといてよ?」
「・・・分かった」
気がつくと、もう駅まで辿り着いていた。
ユウはケンチに見守られながら切符を買うと改札へ向かう。
ケンチが改札へ向かうユウの肩を掴んで引き留めて短いキスをした。
「!?」
「気をつけて帰れよ」
「うん・・ケンチもね、ワタシより遠いんだから」
「おお、ユツは変なヤツに着いて行くなよ」
「行くワケないじゃんっ子供じゃあるまいし!!」
クスクスと笑うケンチの手から、ユウの手がスルリと離れた・・・ケンチの笑いが止まる。
改札を抜けて振り返るユウが微笑む。
「じゃまたね?」
振り返り振り返り少しずつホームへ進む。
ユウが振り返る度にケンチは笑顔で手を振る。
そんな事を5〜6回も繰り返して、ようやく二人は別れた。
これが二人、お決まりのデートの終わり方なのだ。ドコへ行っても必ず、この終わり方・・・名残り惜しい別れ方。
回りから見ればバカバカしい二人かもしれないけれど、離れたくないキモチが二人をそうさせるのでもあり、最後までジャレていたい二人の楽しい時間でもあった。だからこその、お決まりの別れ方。
5時間のデートの帰り道、ケンチが小さな声で言った。
「ん〜〜、多分日曜かな・・・」
「そっか一週間会えないんだ・・・」
<ウゥ!そんな言い方しないで・・・辛くなるじゃない・・>
「・・・うん」
「早上がりの日とかは?」
「今週は定時だよ」
「そっか・・・仕方ないないか」
「仕方ない」
「じゃ、日曜は俺予約ね!」
冗談ぽくケンチがさけんだ。
「う、うん分かった」
「日曜なら、ゆっくり会えるし・・・」
「うん」
「ユウは何がしたい?行きたいトコある?」
「ん〜〜、あんまり人が居ないトコ・・・のんびり出来るトコ」
「じゃ、ラブホ行く???」
エロい目で冗談ぽくユウを見つめながら笑った。
「もう!ばかっエッチ!!!」
バシバシ思いっきりケンチの背中を叩く。
「だってさぁ、のんびり出来るし二人きりで居られるじゃん!」
「まあそうですけどぉ〜」
「じゃ決定♪」
「ええ〜〜〜?!」
「まあ予定だから、日曜行きたいトコ考えといてよ?」
「・・・分かった」
気がつくと、もう駅まで辿り着いていた。
ユウはケンチに見守られながら切符を買うと改札へ向かう。
ケンチが改札へ向かうユウの肩を掴んで引き留めて短いキスをした。
「!?」
「気をつけて帰れよ」
「うん・・ケンチもね、ワタシより遠いんだから」
「おお、ユツは変なヤツに着いて行くなよ」
「行くワケないじゃんっ子供じゃあるまいし!!」
クスクスと笑うケンチの手から、ユウの手がスルリと離れた・・・ケンチの笑いが止まる。
改札を抜けて振り返るユウが微笑む。
「じゃまたね?」
振り返り振り返り少しずつホームへ進む。
ユウが振り返る度にケンチは笑顔で手を振る。
そんな事を5〜6回も繰り返して、ようやく二人は別れた。
これが二人、お決まりのデートの終わり方なのだ。ドコへ行っても必ず、この終わり方・・・名残り惜しい別れ方。
回りから見ればバカバカしい二人かもしれないけれど、離れたくないキモチが二人をそうさせるのでもあり、最後までジャレていたい二人の楽しい時間でもあった。だからこその、お決まりの別れ方。