その手を天高く伸ばせば
翌日、休みを取って家の近くにある小さな産婦人科専門の病院へユウは向かった。
病院の前までやって来ると、急に躊躇(ためら)いが足を止めた。
「・・・・」
可愛い赤ちゃんのイラストが描かれた入り口を見て、また不安が大きくなる・・・
「・・・・・・・」
足が動かない。
「・・・・」
ユウは思った。
このまま帰ってしまったら・・・妊娠検査薬を買う勇気もない自分にとって、ズルズルと不安を抱えたままになってしまう。
それは絶対イヤだし、ケンチにも迷惑をかけてしまうかもしれない・・・もしも妊娠していたら、ケンチにだって話さなければいけないし・・・これからの事を考えないといけない。
もしもただ単にストレスや鉄分不足が原因なら、正直、安心するだろうし・・・それにお薬だってもらえるわけだし・・・。
何回も何回も頭の中で繰り返し繰り返し考えて・・・自分を奮い立たせる。
<よしっ!>
ユウは、思い切って前へ進み、病院のドアに手を伸ばした。
ガチャ・・・
「こんにちはぁ」
明るい笑顔で受付の看護婦さんが迎えてくれた。
「・・・よろしくお願いします・・」
少し挙動不審な動きをしながらユウは病院へと入っていった。
病院の前までやって来ると、急に躊躇(ためら)いが足を止めた。
「・・・・」
可愛い赤ちゃんのイラストが描かれた入り口を見て、また不安が大きくなる・・・
「・・・・・・・」
足が動かない。
「・・・・」
ユウは思った。
このまま帰ってしまったら・・・妊娠検査薬を買う勇気もない自分にとって、ズルズルと不安を抱えたままになってしまう。
それは絶対イヤだし、ケンチにも迷惑をかけてしまうかもしれない・・・もしも妊娠していたら、ケンチにだって話さなければいけないし・・・これからの事を考えないといけない。
もしもただ単にストレスや鉄分不足が原因なら、正直、安心するだろうし・・・それにお薬だってもらえるわけだし・・・。
何回も何回も頭の中で繰り返し繰り返し考えて・・・自分を奮い立たせる。
<よしっ!>
ユウは、思い切って前へ進み、病院のドアに手を伸ばした。
ガチャ・・・
「こんにちはぁ」
明るい笑顔で受付の看護婦さんが迎えてくれた。
「・・・よろしくお願いします・・」
少し挙動不審な動きをしながらユウは病院へと入っていった。