その手を天高く伸ばせば
病院へ行ってから数日後。
<き、キターッ!!!>
叫びたいキモチをグッと堪(こら)え、トイレの個室の中で小さくガッツポーズをする。ガッツした手はプルプルと小刻みに震えている。
ユウは喜びを噛み締めながら落ち着く為に、深呼吸をしてから個室のドアを開けた。
「・・・どうだったユウ?」
「・・・・・・!!!!・・サエちゃん、きたよ!きた!!!」
サエに向けてピースサインするユウを、サエはバシバシ叩きながら自分の事みたいに喜びだした。
「良かったじゃんか!まじ良かった良かったよぉ!!!!」
「痛い・・痛いよサエちゃん、妊娠してないからお薬飲めば生理が来ると思ってたけど・・・・良かった・・ホッとしちゃったぁ」
けれど、少しだけ残念な気持ちもある・・・妊娠は困るけれど、ユウは、自分が1番愛しているヒトの子供なら妊娠していてもイイかな・・・とも思っていたからだ。
・・・でも、やっぱりちゃんと結婚してから子供が欲しいと願うユウの心の中には、安堵の方が大きかった。
そして、また首を触ってみる・・・今日も変わらず腫れている。
一つ悩みが解決したが、ユウにはまだ悩みのしこりは残っている。
甲状腺の腫れ
「・・・・・・」
サエにはまだ話していない甲状腺の晴れ・・・医者には行っていないので原因はまだ解らない。
「・・・・・」
「ユウ・・・?」
ハッ!となりサエを見る。
「あ・・何でもない何でもない!エヘヘッ」
クシャッとした顔で笑いごまかした。
「・・ホントに?」
「うんホントホント!あ、もう昼休み終わりじゃん!!サエちゃん戻ろう?!」
サエの背中を押すと二人はトイレを出て行った。そしてバタバタと互いの職場に戻る。
ふぅ〜・・溜め息をついて仕事を再開する。けれどユウは気になった。
甲状腺の腫れ
「・・・・・・」
<・・・・まだ治んないか・・>
「・・・・・・・・」
頭を左右に振って、仕事に集中しなおす。
まだまだ残っている仕事が沢山ある・・・早く片付けないと今日もまた残業になってしまう。
久しぶりの生理でお腹は無性に痛いが、それでもユウは我慢して仕事をこなしてゆく、懐かしさまで感じるこの痛みを耐えながら。
<き、キターッ!!!>
叫びたいキモチをグッと堪(こら)え、トイレの個室の中で小さくガッツポーズをする。ガッツした手はプルプルと小刻みに震えている。
ユウは喜びを噛み締めながら落ち着く為に、深呼吸をしてから個室のドアを開けた。
「・・・どうだったユウ?」
「・・・・・・!!!!・・サエちゃん、きたよ!きた!!!」
サエに向けてピースサインするユウを、サエはバシバシ叩きながら自分の事みたいに喜びだした。
「良かったじゃんか!まじ良かった良かったよぉ!!!!」
「痛い・・痛いよサエちゃん、妊娠してないからお薬飲めば生理が来ると思ってたけど・・・・良かった・・ホッとしちゃったぁ」
けれど、少しだけ残念な気持ちもある・・・妊娠は困るけれど、ユウは、自分が1番愛しているヒトの子供なら妊娠していてもイイかな・・・とも思っていたからだ。
・・・でも、やっぱりちゃんと結婚してから子供が欲しいと願うユウの心の中には、安堵の方が大きかった。
そして、また首を触ってみる・・・今日も変わらず腫れている。
一つ悩みが解決したが、ユウにはまだ悩みのしこりは残っている。
甲状腺の腫れ
「・・・・・・」
サエにはまだ話していない甲状腺の晴れ・・・医者には行っていないので原因はまだ解らない。
「・・・・・」
「ユウ・・・?」
ハッ!となりサエを見る。
「あ・・何でもない何でもない!エヘヘッ」
クシャッとした顔で笑いごまかした。
「・・ホントに?」
「うんホントホント!あ、もう昼休み終わりじゃん!!サエちゃん戻ろう?!」
サエの背中を押すと二人はトイレを出て行った。そしてバタバタと互いの職場に戻る。
ふぅ〜・・溜め息をついて仕事を再開する。けれどユウは気になった。
甲状腺の腫れ
「・・・・・・」
<・・・・まだ治んないか・・>
「・・・・・・・・」
頭を左右に振って、仕事に集中しなおす。
まだまだ残っている仕事が沢山ある・・・早く片付けないと今日もまた残業になってしまう。
久しぶりの生理でお腹は無性に痛いが、それでもユウは我慢して仕事をこなしてゆく、懐かしさまで感じるこの痛みを耐えながら。