期間限定の彼女


「最近
あの人の話ばかり あたしにしてるじゃん!」


自然と 話してたんだ
気づかなかった。


「でも…でも あたしなんて
対象外だから・・・
松浦さんには 内緒にしてよ!」


「深入りしないでよって
言ったけど さっき聞いてると
彼女さんと?上手くいってないみたいだし
今 菜摘を 待ってくれると言うことは…
脈は あるんじゃない?」


そう見える?


「ないない!
あたしは仮を 頼まれただけだし…
お金持ちの松浦さんとは…ない…な
また 辛い思い繰り返したくないし」


昔の真二とのことが 甦る。


「あたしは どうあっても
菜摘を応援するよ!」


「Thank You」


「だから 上がっていいよ
ホントのところ カウンター隅で
コソコソ イチャイチャされても
回りに迷惑だしぃ!」


「コソコソ?イチャイチャ?
してませんけどぉ」


「まっ!いいから 上がりな」




言葉に甘えて 上がらせて貰うことになった。


< 105 / 281 >

この作品をシェア

pagetop