期間限定の彼女


食べきれないのは 物は 松浦さんが
食べてくれて ようやく完食!


「食べた食べた
もうお腹破裂しそうだよ~」


「オレもちょい 食い過ぎた
お前の分まで 食わされたし」


「人聞き悪いですね!
食わされたとか」


「ハイハイ 何とでも言ってて
オレは 支払いすませてくるからさ」


あたしは
会計に行った松浦さんを 入口で待った。


その時…。


「菜摘?」


と あたしの名前を呼ぶ声が
後ろから 聞こえてきた。


あたしって こんな高級なお店に来るような
知り合いは 居ないけど?


と 思いながら 振り返ると
そこには2年前に別れた
真二の姿が あった…。


「あ…」


あ…しか 出てこない


別れて 以来の再会だった。


「久しぶり!
元気だった?」


「うん…一応ね
真二は?」


「見ての通り!」


「元気そうだね」


少し 笑って見せた。


なんで あたしがこんな高級料理店に
居るのか?って
不思議に思ってるかな?


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