期間限定の彼女
こうして 真二と別れて
約2年が 来ようとしてる。
真二のいない寂しさを
仕事に没頭し紛らせ
あたしは 建設会社の事務員として働いて
3年目を迎えたところである。
さっきの様に 同僚や先輩に誘われても
飲み会などに参加したことは
数えるほどしかない。
忘年会・新年会などは
他を削ってでも参加するけど…
普段の遊びの飲み会は
そこまでは…。
そろそろ 誘われなくなるだろうな・・・。
みんな 羽が生えたように 居なくなり
残りは あたし一人。
ため息付きつつ
あたしが最後の戸締まり。
あとは鍵ね…
掛けようとしたとき
「おい!一晩閉じ込める気か?」
と 言う声が 中から 聞こえてきた。
「えっ?」
見渡すと まだ一人・・・。
ヤバッ!
ちょっぴり怖い 上司の松浦尚輝だ。
まだ 居たのか!
確か 確認したときには
誰も居なかったのに・・・。