期間限定の彼女
「でもさぁー 菜摘の会社は大丈夫?
掛け持ちオッケイなの?」
そんなのダメに決まってる。
でも 行き着く場所は
それしかない!って 思ってるから…
「掛け持ちは禁止だけど
迷惑かけないようにするから
毎日じゃなくても いいからさぁー」
「菜摘の事情も よく分かるから
ママに話してみるよ」
真希は あたしの家庭の事・養女こと
隠さず話してる。
だから 真希も ママに話してくれて
すぐに オッケイの電話をかけてくれたのだ。
週に3回
20時から1時まで
時給はお手伝いという事で1300円
あたしにとって高額だという印象だが
真希にとっては安いという。
それでも月に7万円ちょっと稼げる。
【数ヵ月だけ】と言う
期限付きで働かせてもらう事になった。
それは 掛け持ちが バレて
ホントの職を失ったらいけないから・・・
って 日数は少な目。
家の借金も 残り少なくなったとは
聞いてるが…終わったらあたしは
この家を出ていくつもりだ。
そのためにもお金が必要だから!
頑張る!