期間限定の彼女


その週の休みの日
松浦さんの家へ 招待された。


「悪いな せっかくの 休みの日なのに…」


「ううん
でも 何だろーね?」


「よくわからないけどね」


家へつくと お母さんが 待ってた。


「こんにちは」


「来てくれてありがとね!
一緒に ケーキ作りしたくて!
うちに 女の子が 居ないでしょ~
夢だったのよぉー」


「お袋!菜摘の意見も 聞けよ!
自分の勝手には ならねーんだぞ!」


ケーキ作り?
そんなことなんて
聞いてはない。


ピンクのエプロンを 手渡され
『はいはい』と 台所へ 案内される。


「尚輝は あっち行ってなさい」


邪魔者扱いされる松浦さん。


それには あたしも 笑ってしまった。


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