期間限定の彼女


あたしたちのケーキ作りは スタート。


「そう言えばね
中本さんとの 縁談は断ったのよ!
だから 安心して!」


粉を混ぜながら あたしに言った。


そうか…
あたしの役目も そろそろ終わりなのか…。


「詩織さんとは
こんなケーキ作りとか されたのですか?」


「してないわよ!
あたし あの子とあたし
性格的に 合わなかったから」


えっ?


詩織さんは 我が儘で
松浦さんを 自由に扱ってて 振り回わすし


向こうの親は 親で
松浦さんを 婿養子にくれ!
とか 言ってた らしい。


それでも 松浦さんは 好きだったはず!


今でもきっと・・・
松浦さんの心の中は
詩織さんだろう。


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