期間限定の彼女


粉を混ぜたり 卵を混ぜたり
二人で 世間話をしながら
作ってる。


まるで 友達のように・・・。


「ねぇーねぇー菜摘さん
ほっぺに 生クリーム付いてるよ」


「どこですかぁ?」


「ここここ!ほら!」


「アハハ」


なんて ごく自然。


あたし
松浦さんのお母さんとなら
上手くやれる自信あるのにな・・・。


ホントの彼氏なら
って 何度も何度も思ってしまう。


二時間足らずで フルーツケーキが
出来上がった。


松浦さんをお母さんが呼んで


「尚輝…食べる?」


って…。


「上手そうじゃん!」


「上手そうじゃなくて
美味しいのよねぇ~
ねっ!菜摘さん」


「そうそう(笑)
誰が作ったと思ってんの?」


「えっ! 味見するの怖ーい!」


「ちょっと!尚輝酷い!」


すると クスクスとお母さんが
笑ってる。


「あなたたち ホントに仲がいいのね!」


って。。。


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