期間限定の彼女


家を出て 車に乗ったけれど・・・。


「疲れただろ?
お袋の相手するの!」


「ううん 楽しかったよ
なんか 友達みたいだった(笑)」


「そう?」


「そうそう!」


「ねっ!どこ行こうか?」


「疲れちゃったから 帰ろうかな?」


「ドライブは?」


「…うん…いいや」


いいやって 断ってるのに


「海を見に 行こう!」


って。


少し薄暗くなった海の景色を
車の中から 見てたが


迫り来る【別れ】を
あたしは
来なければいいのに
このまま時間が止まればいいのにって!


そればかり 考えてしまって
黙ったまま。


「菜摘は お疲れモードだな・・・
帰ろうか」


車を発進させ 送ってもらって
その日は 終わった。


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