期間限定の彼女


松浦さんから


『もう 今日限りで
偽の恋人は解消するぞ!』


って 言われるより先に
自分から いわなくちゃー。


「松浦さんの両親は
もう 縁談を断ったんでしょ?
ならば あたし達がこうして
会ってる意味ないよね?」


「はぁ?」


「だから この辺で終わりにしよう!
普通の会社の仲間に戻ろう!」


「普通の?会社の?仲間?
おもしれー事を 言うなぁー
なにそれ!嫌だったわけ?」


違うよ・・・嫌じゃないよ。。。


「嫌で 今まで 会ってたのかって
聞いてんだよ!」


違うよ・・・。


「このまま 続ける意味ないし…」


「続ける意味?」


「あたしだって
ホントの恋人欲しいし」


「ああ 分かった分かった
オレと居たら 恋人が 出来ないってことか!
好きにすればいい!
普通の会社の仲間?あはは 笑えるね!
別に お前のこと
好きだった訳じゃねーし
どうぞ お好きなように…」


好きだった訳じゃない…
分かってたけど


最後の言葉はかなり
強烈にショックな言葉だった。



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