期間限定の彼女


一人寂しい部屋に帰ってからのこと


「母さん…あたし福井に 行っていい?」


母に電話をかけた。


「いいよ~おいで!
いつ来る?ついでなら
有給取って 数日居ればいいじゃない!」


母は あたしが 一時的に
遊びに帰ると思ってるらしい。


「そうじゃなくてぇー 永久に…
福井県民に なろうかな?」


「えっ???
あたしたちは 嬉しいけど…
でも…あの人は?
あっ!!!わかれちゃった?
また 貴女のこと
向こうの親に色々言われたの?!」


母に 初めから 向こうは 恋愛感情はなしの
作られた恋人だったことを 説明した。


母としては あたしを 慰めようとしてるのか


「母さんは あの人は そんな風に
見れなかったよ~
菜摘のこと 好きなんだなぁーって感じてた」


「アハハ そんなこと ないない!
演技だよ演技」


「あなたはどうなの?あの人のこと」


「あたしはぁー
まぁーもう終わったこと!
取り合えず 今月いっぱいで辞めて帰るね」


「よくよく考えてから
行動してね」


母は少し 心配してた。



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