期間限定の彼女


「もぉ~いいんだよ!
知ってる?詩織さんのこと
大人の女って感じの超いい女だよ~
勝てない勝てない!」


「そっかぁー それなら次の恋を見つけよう!」


「うん!そうそう
それにあたし 会社辞めるしね」


「はぁー?聞いてないけどぉー」


「誰にも言ってないし」


あたしは 福井へ行くことを真緒に話した。


まだ秘密にしてねって…。


「親の元で 暮らすのが一番なんだけど
せっかく友達になったのに…
淋しいじゃん!ていうか 一言ぐらい
相談してほしかった!」


急にテンションが下がる真緒。


「離れたって ずっと友達だし
会いに来るし 会いに来てよ」


「行くよ!絶対行く」


最後は少し
しんみりとした会話になってしまった。




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