期間限定の彼女
みんなから囲まれ いろんな話をしてたが
その場には 松浦さんの姿はなかった。
ようやく 一人になり 着替えを済ませ エレベータホールへ行くと
そこに松浦さんが居た。
最後のあいさつくらいは
いいよね?無視されないよね?
「松浦さん…色々とお世話になりました」
「辞めるんだったのか?」
久々に 会話してる。
「はい…親が生まれ故郷へ帰ったので
あたしも追って行くんです」
「生まれ故郷って どこ?」
「福井です」
「福井?遠いな」
「ですね!もうここに来ることないと
思うから 松浦さんとも
会うことないですね」
「だな」
だな・・・・・・。
「あたし 松浦さんと過ごした日々は
いい思い出になりました
ありがとうございました
いっぱい迷惑もかけました
元気でね 幸せになってね」
松浦さんの返事を聞く前に
エレベータに飛び乗り扉を閉めた。
ちゃんと 笑えてたよね?あたし・・・
泣き顔じゃなかったよね?
終わっちゃった…。
さようなら 松浦さん
思い出ありがとね。