期間限定の彼女


「ちょっと!!!父さん!
どういう事よ!」


父の古い知り合い?


そんなこと あたしが勤めてた時
一言も言わなかったじゃん!


あっ。そんなことを 冷静に 話すような 
あたしと父の仲じゃなかったか。


でも!そのくらいは 入社したときに
話しててよね。


まぁ もう辞めてしまってるけど。。。


「昔 先代のころ
ちょっとだけ 仕事を一緒に
したことがあるんだよ
だから 招待が来たんだ」



会長?
会長もあたしが 
父の娘だと知ってたってこと?


いや…それはないか
そんなこと一言も言わなかったし。



「もー!やめてよね!
あたし 知ってたら来ないのに!」


「だと 思ったから 内緒にしてたんだよ」


騙された・・・
父に・・・そして母にも・・・。





「菜摘…いいから入りましょ!」


背中を 母に押されて中へと
無理矢理入れられた。


ヤバイなぁー…。


会いたくないのに 会ってしまう。


なんで?



まだ 早いよ!
吹っ切れてるなら いいけど
今はまだヤバイよ!



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