期間限定の彼女


「菜摘の相手って言うのは
松浦さんですよね?」


「・・・知ってるのか?」


「知ってますよ!
菜摘が 内緒にしてねって
話してくれましたから」


「まさかだけど オレのことが原因で
福井へ?」


「そうですよ」


やっぱりか。。。


「菜摘が最後の日の前の夜
食事にさそったじゃないですかぁ~
なのに 酷いこと言ってましたね!
それに…」


と 次々と オレの口を挟む間もないくらい
文句を並べられてしまった。


ちょっと待て!


「オレの方が振られたんだけど?」


「はぁー?笑わせないでくれます?
なにが振られた?超笑える!」


増木は
ケラケラと 笑い続けてるけど。







< 258 / 281 >

この作品をシェア

pagetop