期間限定の彼女
「素敵な彼女さんですね
本命と言われる方ですよね?」
「えっ?」
すると 増木がすぐに
「勘違いされてます!
あたし 関係ないですから
あたしは 菜摘の友達で
何故か ここへ連れてこられました」
ママは 増木のその話を聞いて
オレを睨むかのように
横目で見た。
「あのさ 話あるんだけど」
「あたしも あるわ!
言いたいこと 山ほどあるわ!」
マジで怖い このママさん。
ママさんの話を聞いて
オレは愕然とした。
先ずは 働いていた理由。
買いたいもののためでは
なかったってこと。
親が 会社経営失敗して
借金を抱えてたこと。
家に 給料のほとんどを
入れてたから
遊ぶお金は もちろん無かったってこと。