期間限定の彼女
待つこと 30分
「会ってもいいですよ」
との連絡が 来た。
ちょうど菜摘はバイトのシフトが
今日は午後からだからということで
家に招かれた。
家は賃貸のアパートだったが
結構 広い家だった。
「お久しぶりね
その節は お世話になったわね」
「いえ・・・何もしてません」
ほんと何もしてやってない
結果 苦しめただけだったかもしれない。
「話っていうのは何だい?」
あぐらを組んで座ってる貫禄のあるお父さんが
オレにそう聞いた。
「菜摘さんのことが忘れられなくて・・・」
まだオレの話は続いてるのに
「何が忘れられないだ?
別れたんだろうが!!!振ったんだろ!!!
あいつがこの町へ住みたいというくらいだから
向こうに居ることが辛いからだろ!
それなのに 今更何だというんだ!」
急に 怒り出した。